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アトミック・カフェ40周年 Gypsy Avalonにて開催

2024.05.17

「フジロック」の取り組みと社会的ムーブメントとの関わり
アトミック・カフェ40周年、NEW POWER GEAR Field / Gypsy Avalonにて開催

1997年の初開催以来、フジロックは「自然との共生」をかかげ、自然環境や社会の課題を考えるキッカケを提供してきました。

環境・平和・人権などのNGO団体によるステージアピールや、NGOヴィレッジの開設など、さまざまな社会的活動を紹介する環境を整えメッセージを発信すると共に、会場内におけるバイオディーゼル燃料や太陽光発電などのクリーンエネルギーの導入・実践を通じて、エネルギー転換をアピールし、自然との共生を目指してきました。

2011年の東京電力福島第一原発の事故を受けて、フジロックは、80年代から継承される反核・脱原発イベント「アトミック・カフェ」に会場内のNGOヴィレッジ、Gypsy Avalonステージの一部を提供し、「社会の課題」を考えるムーブメントを応援しています。

2024年のアトミック・カフェについて

The Atomic Cafeは世界的な反核・脱原子力の流れを受け、1984年、日比谷野音でフェスを開催。80年代に一度中断するも、2011年の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故をきっかけにフジロックで復活。

以降、脱原発やエネルギーシフトの問題を中心に広く社会問題にコミットしてきました。

40年目を迎えた今年も、Gypsy Avalonにて、3日間それぞれのテーマでトークとライブを行います。

テーマ
  • The Atomic Cafeの40年
    The Atomic Cafeの歴史を振り返りながら、そこで扱ってきた原発事故や災害・気候変動といった問題についてトークを行います。
  • 戦争と平和
    「戦争と平和」では世界中で起こっている戦争の現状やそれにどう向き合えばいいのかを語ってもらいます。
  • 民主主義と自治
    「民主主義と自治」では民主主義の基盤である地方自治の視点で貧困や格差社会などの問題を読み解いていきます。
トーク
ゲスト
  • 安田菜津紀
    (メディアNPO Dialogue for People副代表/
    フォトジャーナリスト)
  • 斎藤幸平
    (哲学者・経済思想家)
  • ジョー横溝
    (『君ニ問フ』編集長・文筆家・ラジオDJ) 
総合MCは津田大介(ジャーナリスト・『ポリタスTV』主宰)が担当。3日間トークステージに登場します。
ライブ
ゲスト
  • TOKYO TANAKA
    from MAN WITH A MISSION
  • 七尾旅人
  • 夏川りみ
  • いとうせいこう
    is the poet with 町田康

The Atomic Café

1957年、イギリスで核軍縮キャンペーン(CND)が設立され、鳥の足を模したようなピースマークが反核のシンボルとして使用されるようになる。その後1979年にジャクソン・ブラウンやブルース・スプリングスティーンが出演したNO NUKES(反核・反原子力)を掲げたコンサートが行われ、80年代には英・グラストンベリーフェスティバルのステージにシンボルのピースマークが掲げられたり、核や原子力についてのプロパガンダ映像を集めた映画『アトミック・カフェ』が全米で公開されるなど、世界的に反核・反原子力への意識が高まる。

そんな中日本でも 1984年に音楽業界の有志が集まって反核コンサート「The Atomic Cafe Festival」を日比谷野音で行った。核や原発の問題をもっと知ってもらおうと浜田省吾、尾崎豊らが出演した。

その2年後の1986年、チェルノブイリで大きな原発事故が起こり、コンサートだけではなく原発が抱えるリスクを伝えるトークイベントも開催するようになる。

その後、The Atomic Cafeは一旦活動を休止するものの、2011年にフジロックで復活。以降、毎年Gypsy Avalonにて脱原発、エネルギーシフトの問題を中心に、環境や平和など様々な社会の課題にコミットしたトークとライブイベントを開催している。

「アトミック・カフェ」オフィシャルサイト

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